ミンキーソフト歴史館
魔法のプリンセス ミンキーモモ リメンバードリーム


概要
パッケージ
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カートリッジ
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タイトル 魔法のプリンセス ミンキーモモ リメンバードリーム
発売元 ユタカ
品番 SHI-61
定価 \6,000
発売日 1992/07/29
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア ROMカートリッジ
プログラム容量 256K (ROM128K+VROM128K)
Mapper: Nintendo MMC1
Mirroring: Vertical
 海モモ玩具といえばユタカです。同社のホームページの会社沿革にも記載されているほどです。
 そんな中、ファミコンソフトも発売されました。しかし、この頃はすでにスーパーファミコンが主流になっており、どうしてファミコンで発売したのかいささか疑問に残りますが・・・。
 スーファミにしていれば、グラフィックはカラフルにできますし、サウンドはサンプリング音源なので、もっと素晴らしい出来になっていたことでしょう。悔やまれてなりません。でも、カートリッジの色をピンクにはできなかったですね。
 また、このゲームに出てくるドット絵のモモは上手に描かれていると思います。16×24でうまくモモを表現しています。ジャンプした姿なんかもかわいいですね。

 ROM容量はプログラム128K・キャラクター128Kの計256KBです。しかし、ゲームマシンのカートリッジの容量は、なぜかKBitで表す習わしがあったので、これは2Mカートリッジということになります。あの「ドラゴンクエスト2」と同容量なんです。
 メモリーマッパータイプやBG画面のミラーリング方式は、普通に遊ぶぶんには意識する必要はありません(というか、わからない)が、エミュレータで動作させる場合に必要になることもあるので、一応書いておきました。マッパーはオーソドックスな任天堂のMMC1なので、ほとんどのエミュレータが対応しています。
内容
タイトル画面
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プレイ画面 (通常)
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ジャンル 主にアドベンチャー
(ミニゲームにはアクション・レース・パズルもある)
ストーリー  むかしむかし、といっても、ほんの少しだけ明日に思えるかもしれないむかし。あそこの宇宙の、あそこの地球の、あそこの街に、ひとりの女の子が住んでいました。その子はどこにでもいる普通の女の子に見えました。でも、ちょっとだけちがうとしたら、その子は魔法で大人に変身することができたのです。その子の名をみんなは、ミンキーモモと呼びました。『パラリル、パラリル、ドリリンパ。ティアラン、ティアナン、マリリンパ』呪文をとなえてステッキをふれば、ミンキータッチで変身!今日もモモの冒険が始まります。

 楽しい夏休みの始まりの朝、目がさめたモモは楽しい予感でウキウキ、ワクワク。パパとママに元気よく「おはよう」を言いました。なのに、2人の様子がいつもとちがいます。なんとなく元気がないのです。しかたなくモモはおともの3匹をつれて街へおさんぽに…。街に出たモモは、またまたビックリ、パパやママだけでなく、街の中にも気力をなくした人たちがたくさんいたのです。なにやら事件のニ・オ・イ。ほおってはおけません。なんてったってモモは、人々に夢と希望をとりもどさせるために地上にやってきた夢の国『マリンナーサ』のプリンセス。さあ、事件を解決にレッツゴー!
内容  街の中を歩き回り情報収集をして、いろいろな事件を解決しながら、飛び散ったドリームパールを集めていきます。最終目的は、人々の夢を奪ってしまう悪い魔法使い「バグー」をこらしめることです。
 途中では次のようなミニゲームもクリアしなければなりません。
・工場はつらいよ1992(横スクロールアクション)
・ミンキーチェイス(横スクロールレース)「婦警さんに変身!」
・バーガーパニック(神経衰弱)「店員さんに変身!」
・ドクター?モモ(パズルシューティング!?)「看護婦さんに変身!」
・シャーロックモモ(間違い探し)「名探偵に変身!」
 普通に話を聞いて、言われたとおりに進めていけば、ストーリー上つまるようなことはまずないと思います。また、説明書には街のマップや途中までの攻略のヒントまで載っています。
 ただ、ミニゲームはどれも結構難易度が高いので、子供だましだと思って甘く見てはいけません。とはいっても、何度かプレイすればコツを覚えるので、必ずクリアできるでしょう。到底クリアできないような代物ではありません。

 ゲーム専用機で発売されたこともあってか、ゲームとしての完成度はもっとも高いと思います。色数が少ないとはいえ、キャラクターのグラフィックもしっかりしています。
 家庭用テレビが対象なので、ドットが粗いのは仕方がありませんが、肌色を使える、スプライト(セルのように独立したキャラクタを背景に重ねることができる機能)を使用できる、ハードウェアでスムーススクロールに対応している等、ゲームを作る上においては当時のパソコンよりも有利な点が多くあったからでしょう。
 音楽の出来もまあまあです。一部の曲は、TVで使われた曲のアレンジになっています。さすがに、ファミコン末期のソフトによくあった、ΔPCMを使ってドラム音を鳴らすようなことまではしていません。
 このゲームをクソゲーなんていう人は許しませんよ!(笑)
エミュレータでの動かし方
使用エミュレータ nestarJ Ver.0.30以降
動作環境 PC本体:Windowsの動作する機種
OS: Windows95,Windows98,WindowsNT4.0(SP3以降),Windows2000
DirectX: 7.0a以上
不具合 特になし
但し、時々つまったようになって処理が飛んでしまう
必要なもの ・nesterJ(エミュレータ本体ソフト)
・「魔法のプリンセス ミンキーモモ リメンバードリーム」から吸い出したNES形式ROMイメージファイル
準備 1. リメンバードリームのカートリッジからROMを吸い出してファイル化する
 これをやるには、ハードウェアを自作しなければ無理でしょう。
 なお、NES形式のROMイメージファイルは262,160Byteになります。
 ヘッダ情報は、マッパー#1(MMC1)、垂直ミラーリング(Vertical Mirroring)にしなければなりません。
起動 1. nesterJ.EXEを起動
2. 「ファイル→開く」とメニューを選択し、作成したNESファイルを選択します
 カートリッジのROMイメージファイルさえあれば、エミュレータで動作させるのは簡単です。
 なお、ジョイスティックがないと少々操作しづらいでしょう。特にアクションの部分は。

 以前はゲームマシンエミュレータといえばDOS版が主流で、Windows版があったとしても出来が悪かったり処理が遅かったりしたものです。これまではこのページでもNESticleを紹介していました。しかし、私の知らない間にWindows版エミュレータも進化を遂げていました。
 このnesterJなら、サウンドの再現性もバッチリですし、スクロールもスムーズです。NESticleと比較しても遜色はありません。また、モモには直接関係ないのですが、数多くのマッパーに対応しておりNESticleでは動かなかったゲームも実行可能であったり、ディスクシステムのゲームまで動いてしまうというのだから至れり尽くせりです。日本語化されているところも良い点ですね。
 しかし、なんといってもWindows版のエミュレータの良いところは、サウンドやジョイスティックに機種依存がないところでしょう。Windows用のドライバさえ入っていればどんなものでも使えます。DOS版ではエミュレータが対応しているハードしか基本的に使用不能でしたから、これは大きな進歩です。

 エミュレータでプレイしていて気づいたのですが、どうもこのゲームはドットの縦横比が1:1であることを前提に作成されたような感じがします。でも、ファミコンはそうではないのです。
 パソコンのモニタで表示される場合には、このほうが都合がよいのですが、ファミコン本体を使用してテレビに出力させると、少し横長になってしまうようです。説明書の画面写真を見ていただければわかると思います。
 まさか、エミュレータで動作させることを前提に作成されたとか!?(なわけないない)

 


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