ミンキーソフト歴史館
ミンキーモモのパニックボール


概要
パッケージ
88_pack.jpg
タイトル ミンキーモモのパニックボール
発売元 徳間書店テクノポリス
品番 32TSP-1002
定価 \3,200
発売日 1984/12/??
対応機種 PC-8801,PC-8801mkII以降
メディア カセットテープ
プログラム容量 15KB
 モモの初ゲーム化は、空モモが放映を終了してしばらくたってからのことでした。
 当時はAT互換機一辺倒の今とは違って、各社から発売された様々な8ビットパソコンが乱立していました。その中でもっともシェアが高かったのが、PC-98シリーズの前身であるNECの8ビット機PC-8801シリーズでした。(私はその頃はファミリーベーシックだったかな(^^;) 後に88ゲームの動作環境はPC-8801mkIISR以降というのが当たり前のようになりましたが、これは初代およびmkIIでも動作するというので珍しい存在ではないでしょうか。
 媒体がカセットテープというのが時代を感じさせます。プログラム容量は15KBほどしかないのですが、それでもローディングに2分半ほどかかります。思えば当時はこれが当たり前だったんですね。フロッピーディスクを初めて使ったときは「なんて速いんだ!」と思ったものです。今では遅く感じて仕方ありませんが・・・(^^;
内容
タイトル画面
88_title.gif

プレイ画面 (LEVEL 1)
88_play.gif
ジャンル アクション (説明書には「反射神経ゲーム」と書いてある)
ストーリー  ある日、モモが街を歩いていると、ポスターが風に乗って飛んできた。ポスターを見ると「PANIC BALLにいらっしゃい」と書かれていた。好奇心旺盛なモモはPANIC BALL会場へと走っていったのであった。
内容  テンキーでモモを左右に操作して、上から落ちてくるボールをバスケットで受け取る。スペースキーでジャンプすることもできる。うまく取ることができるとスコアが加算される。
 ボールがモモの頭や体に当たると転んでしまってミス。モモの数が減り、0になるとゲームオーバ。
 ボールは床に落ちると跳ね返るので、取れなかったからといってすぐにはミスにならない。ただ、バウンドする高さはだんだんと低くなっていくので、いずれモモの体に当たってしまうことになる。
 ボールを取るごとに上部のインジケータのピンクの部分が1つずつ減っていき、全部水色になるとラウンドクリア。
 上記のことを延々と繰り返し、スコアを競うだけのものです。
 ラウンドクリアしたからといって、様々な面のパターンが用意されているわけではないようです。
 ただ、枠のレンガの色が変わったり、落ちてくるもののデザインが変わったりして、飽きさせないように工夫されています。そのパターンは次の通りです。LEVEL4以降は私も行ったことないのでわかりません(^^; 
LEVEL ボール レンガ
1 トマト
2 青い玉 水色
3 黄色いリング 黄緑(溝は淡い黄色)

 内容が単純なだけに結構はまります。ただし、難易度は結構高いです。うまくバスケットの部分で受け取るというのが難しいのです。
 純粋にスコアを競うことができるゲームは最近では少なくなってしまったので、逆に新鮮に感じますね。「さあ、やるぞ!」と気合いを入れなくても、暇なときに気軽にプレイできます。昔はこういうゲームが多かったものです。
 果たして3200円という定価は高いのか安いのか?

エミュレータでの動かし方
使用エミュレータ X88000 Ver.1.1.5以降
動作環境 OS: Windows95,Windows98,WindowsNT,Windows2000
CPU: Pentium-166以上(推奨はPentiumII-450以上)
不具合 特になし
但し、モモが歩くときのちらつきが多いので少々見にくい
必要なもの ・X88000(エミュレータ本体ソフト)
・WAV→T88ファイルコンバータ (Wav2T88)
・PC-8801mkIISR以降から吸い出したROMイメージファイル
・「ミンキーモモのパニックボール」の原本テープ
・音声入力端子を持つパソコンまたはサウンドボード
・音声出力端子を持つカセットテープレコーダ等
・音声用接続ケーブル
・3分以上録音できる音声録音用アプリケーション
準備 1. PC-8801mkIISR以降からROMを吸い出してファイル化する
 これが一番大変かもしれませんが、ネット上には様々なユーティリティが公開されており、それらのドキュメントに詳しい説明が書いてありますので、具体的な方法にはここではふれません。
 なお、最低限必要なファイルは次の2つのようです。
  FONT.ROM (6,144 Byte)
  PC88.ROM  (114,688 Byte)
 これらをX88000と同じフォルダにコピーします。

2. パソコンまたはサウンドボードに搭載されている音声入力端子と、カセットテープレコーダ等の音声出力端子を接続する
 コンポやウォークマンを使用される際には、グライコや重低音モード等、音に変化を加える機能はすべてOFFにしたほうが無難です。

3. 「ミンキーモモのパニックボール」のテープを最初まで巻き戻しておく

4. パソコン側で音声録音用ソフトを起動させておく
 音声フォーマットは44100Hzのモノラル16bitにしたほうがいいようです。

5. テープの再生を開始する

6. ピーという音が鳴り出したら録音開始

7. 約2分40秒後無音になったら、パソコンの録音とテープの再生を停止させる
 WAVファイルは44100Hzモノラル16bitで14MB程度になりますので、ハードディスク等の空き容量に注意!

8. 録音した結果をWAV形式で保存する
 このときに圧縮形式にしてはいけません!

9. WAV→T88ファイルコンバータ (Wav2T88)を起動する

10. 「ファイル→開く」とメニューを選択し、先ほど作成したWAVファイルを読み込む
 読み込みと同時に自動的に解析が行われます。通常は何もする必要はありません。

11. 「ファイル→T88書き出し」とメニューを選択し、任意の名前を付けてT88形式で保存する
 保存したファイルのサイズが15KB程度でしたら多分成功です。
起動 1. X88000.EXEを起動
2. 「イメージ→テープイメージ」とメニューを選択し、「開く」ボタンをクリックして作成したT88ファイルを指定後、「OK」ボタンをクリック
3. 「システム→BASICモード→N88-BASIC V1-Sモード」とメニューを選択し、BASICモードを変更
4. How many files(0-15)? と表示されるので、0[Enter]と入力
5. LOAD"CAS:[Enter]と入力
6. しばらくして Found:MOMOPB Ok と表示されたら、RUN[Enter]と入力

 起動できた方は、おめでとうございます!
 起動できなかった場合は、テープの状態が悪くなっていてまともに再生できなかったか、WAV化するときの録音レベルが小さすぎたり大きすぎたりしたのが主な原因です。前者の場合はどうにもなりません・・・。
 なお、色が全体的に青っぽくなっている場合は、3.の操作を忘れています。BASICモードはN88-BASIC V2モードがデフォルトで、変更しても記憶されないので、毎回同じ操作をする必要があります。
 さすがに古いゲームだけあって、エミュレータで動作させるのにも一苦労します。それだけに、動いたときの感動は大きいと思います。自信のある方は是非トライしてみましょう。問題はゲーム自体を手に入れるのが最大の難関であることですね・・・。

 余談になりますが、この頃の88は固定の8色しか使えなかったようで、様々な色をドットパターンにより作り出しています。そのためか、モモの顔がタラコくちびるのような凄い顔に見えます(^^; 昔のモニタでは適度なぼかしがかかって、これがうまい具合に肌色に見えたのでしょうか。現在のモニタでは1ドットがはっきりしすぎていて、このように見えるのでしょう。
 そういえば、縮小補間をかけてある上のサムネイル画像は、ドットがぼやけてしまうのでそれほど変には見えませんね。

 


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